名無しの子

2025年／108分／日本・中国合作
■監督：竹内亮　

© 「中国ドキュメンタリー映画祭In Japan」組織委員会／ワノユメ

私は日本人？それとも中国人？

第二次世界大戦末期、中国・旧満州に暮らしていた何万人もの日本人庶民の子どもたちが現地に取り残され、国籍を失った。そして、そんな孤児たちを自分の子どものように育てた中国の養父母たちがいた。

本作は、100人以上の残留孤児とその家族を、2年にわたって徹底取材した。1990年代に帰国するも、日本社会に溶け込めず自殺未遂に追い込まれた一世。日中両国で差別を受け、その抵抗手段として準暴力団を立ち上げた二世。日中ハーフとしてのルーツを友人にすら打ち明けられない三世。80年を経た今もなお、「私は誰なのか」を探り続ける中国残留孤児たちの、アイデンティティの物語。