【BLUE×BLUEちぃさな映画祭】誰かの花

2021年／115分／日本
■監督：奥田裕介　■出演：カトウシンスケ 、吉行和子 、 高橋長英

© 横浜シネマ・ジャック＆ベティ30周年企画映画製作委員会

ただ、家族でいたかった。

鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義とそんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。しかし忠義には、孝秋と数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないようであった。ある日、団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃する事故が起こる。救急車やパトカーが駆けつける騒動となり、父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が…。「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの答えとは。